TORIAI 取り合い計算をひらく

鋼材の取り合い計算のやり方
— 定尺から何本取れるかを切断代込みで解説

定尺 6,000mm から 1,150mm の部材は何本取れるか。端部ロス 20mm×2、切断代 2mm で計算すると、答えは 5 本です。このページでは、この計算のやり方 (式と検算)、よくある失敗、Excel でどこまでできるか、無料で自動化する方法を解説します。

取り合い計算とは

鋼材の棒材 (H形鋼、山形鋼、角パイプ、平鋼など) を定尺材から切り出すとき、どの母材からどの部材をどの組み合わせで取るかを決める計算です。板金の板取りや木材の木取りと考え方は近いですが、棒材は長さだけを考える 1 次元の取り合いです。

定尺
市場で流通する規格長さ。6m (6,000mm)、9m、12m など。
切断代 (刃厚)
ノコ刃の厚み分、切るたびに材料が消える。バンドソーで 1.5〜3mm 程度。
端部ロス
材料の両端の使わない部分。基準は現場による。
歩留まり
定尺のうち製品になった割合。高いほど無駄がない。
端材 (残材)
切った後に残る材料。捨てるか、在庫として次に使う。

手計算の式 — 定尺 6m から 1,150mm は何本取れるか

条件: 定尺 6,000mm / 端部ロス 両端 20mm ずつ / 切断代 2mm (ここでは安全側として 1 本取るごとに 1 回で数えます)。

使える長さ = 6,000 - 20 - 20 = 5,960mm
1 本あたり必要な長さ = 1,150 + 2 = 1,152mm
5,960 ÷ 1,152 = 5.17...
→ 取れるのは 5 本 (小数点以下は切り捨て)

検算: 5 本なら 20 + 1,152×5 + 20 = 5,800mm で収まり、余り (端材) は 200mm。6 本だと 6,952mm となり定尺を超えるため取れません。

切断代を「部材と部材の間だけ」(本数 − 1 回) で数える現場もあります。どちらの約束で計算しているかを社内で統一しないと、集計が合わなくなります。

よくある失敗

  1. 端部ロスを忘れる — 引き忘れると 1 本足りなくなる
  2. 切断代を忘れる — 1 本 2mm でも 20 カットで 40mm。ギリギリの取り合いで最後の 1 本が取れない
  3. mm と m の混在 — 集計表の単位ズレで発注本数を間違える
  4. 端材を記録しない — 前回の余りがあるのに新しい定尺を切ってしまう
  5. 明細変更のたびの Excel 手直しミス — 式のコピペミスで検算が合わなくなる

複数の長さが混ざると、手計算では追えなくなる

実際の切断リストは「2,400mm×6 本、1,800mm×8 本、1,150mm×10 本…」のように複数の長さが混ざります。異なる長さを同じ母材に組み合わせると端材が減ることが多い一方、組み合わせ候補は部材の種類が増えるほど爆発的に増えます。数種類・数十本の規模で、全候補を人力で比較するのは現実的ではありません。

Excel でどこまでできるか

条件Excel での現実性
単一の長さ × 1 種類の定尺十分可能。=FLOOR((定尺-端部ロス)/(部材+切断代), 1)
複数の長さの組み合わせソルバーを組めば可能だが、明細変更ごとの保守が重い
複数定尺の比較 + 残材在庫の活用専用ツールの領域

無料で自動計算する

TORIAI は、この取り合い計算をブラウザだけで行える無料ツールです。部材の長さと本数を入力すると、数秒で「どの定尺を何本使い、どう切るか」の切断図が出ます。端材は在庫として登録され、次回の計算で自動的に優先使用されます。切断図つきの作業指示書もそのまま印刷できます。

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